8月14、15日に宮城県護國神社にて開催された「終戦記念特別展」に参加してきました。
私のかねてよりの知り合いであるしんた軍曹さんが実行委員の一人です。
実物の軍服、軍装品、寄せ書きがされている日の丸の旗、戦時中の日用品、新聞紙、雑誌等が展示され、実行委員の方々が展示物についての説明と歴史的な説明を来場者に行うという形式の展示会でした。
来場者の年齢層は初日は若い世代の男女、家族連れ、観光客と思しき人たちが多く、終戦記念日である8月15日には護國神社の本殿にて戦没者を慰霊する式典が執り行われた関係からか、遺族の方、戦争を経験した方が多いように思われました。
中でも印象的だった方は38式歩兵銃で捧げ筒を行い「海行かば」を歌った方でした。自らの命と青春を捧げた時代の物を目の前にして、懐かしいという感情と当時の事を思い偲んでいる様子でした。
私は太平洋戦線を主題としたジオラマ作品を展示させて頂いたのですが、率直に感じた事は、模型は実物にはかなわないということでした。
1/35の模型では軽そうに見える機関短銃、38式歩兵銃、99式小銃、軽機関銃は食事に恵まれた環境で生まれ育った私でもかなり重く感じられ、これを持って長距離を徒歩で行軍する事はかなり辛い事ではないかと思いました。その辛さは模型では表現しきれないと思いました。
立体教材としての模型という方向性を最近思いつき太平洋戦線のジオラマをいくつか作り続けたのですが、早くも限界を感じました。
立体教材というよりは、プラモデルというおもちゃの延長の感覚で見てもらい、少しでも歴史に興味を持つ取っ掛かりに仮に成れたとしただけでも幸いだと思うぐらいの感覚が調度良いように感じられました。模型では戦争そのものは伝える事は出来ません。
その意味でも今回行われた「終戦記念特別展」は意義のある展示会だと感じました。
最後に「終戦記念特別展」実行委員の方々、開催に協力した方々、宮城県護国神社の職員の方々、準備期間を含めた3日間、本当に御疲れ様でした。
有意義な時を過ごさせてもらい本当に感謝しております。
ありがとうございました。
(中村会員記)
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